インタビュー #創業支援

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好きなことが、人から必要とされる仕事に

編み物教室アトリエコドモモ

ふじわら ゆうこさん

2021年4月

https://kodomoamimono.itigo.jp/

@yukoxxberry

初心者・子ども向けの編み物教室

どんな内容で起業されていますか?

初心者やお子様向けの簡単でかわいい編み物のレッスンをしています。学童保育や介護施設への出張レッスン、自宅でのレッスンが主な活動です。子ども向けのレッスンでは、「誰でも簡単にかわいい作品作り」をモットーとしています。手芸メーカーさんに編み物レシピを提供することもあります。

起業を考えてから、どんな準備をしましたか?

小さい時からずっと好きだった編み物ですが、専業主婦になった時に時間ができたので資格を取りました。
事前に準備はできていなくて、初めてのレッスンが決まってから、あわてて準備しました。やりたい気持ちが高まって、勢いで始めた感じです。編み物教室などで材料、道具など揃えていたらお金がかなりかかりました。最初は、あるもので始めるというのも良いと思います。

起業とパート・プライベートとのバランスのとり方はどうしていますか?

実は、週2回の編み物のレッスンのほかに、週3回のパートにも行っています。
一番下の子どもが幼稚園生なので、家は散らかっています。「私は、働いているから」と、時には開き直りながら、忙しくて家事ができない時は素直に「できません」と家族に伝えています。自分1人だけで抱え込まないように協力してもらっています。編み物を教えている姿を夫は好きみたいなのですが、準備やInstagramなどをやりすぎて、ご飯を作ってないときは、さすがに怒られたこともあります。でも「じゃあ、あなたがやってよ」みたいになることもあり、試行錯誤しています。
仕事と家事は、あまり切り替えは意識していません。パートの仕事をしながらレッスンのことを考えていたりすることもあります。2年前に受講した起業セミナーで知り合った起業仲間たちと「お互いがんばっているよね」と話をしたり、励ましあうことで、モチベーションを維持しています。仲間は大切ですね。

起業してよかったことは何ですか?

人に必要とされて、それが楽しくて仕事になるのが一番いいと思います。学童でレッスンするのは大変なのですが、子どもたちが目を輝かせながら全力で求めてくるので鍛えられて、「私を先生にしてくれてありがとう」と思っています。必要とされていることを直に感じ、これがやりたかった仕事なのだと最近、実感しています。
20代に銀行員だった時は仕事が好きでなく、株や投資信託を自信がない中、売っていて、仕事に行きたくないなと日々思う生活でした。今は「明日のレッスン楽しみだなあ」と毎日楽しい気持ちで、人と接する喜びを感じ、必要とされて素直にうれしいと思えるようになったのが、よかった変化です。
講師を続けていくことで、ずっとかわいい作品を生み続けて、自分の「かわいい」を追求し続けていきたいです。

10年後、目標や夢はありますか?

10年後には、編み物の本を出したいです。そのために、自分の発信力を高めたいと思っています。世の中はデジタル化されていくけど、編み物はアナログなので、自分の手で、自分で考えていくことが大事だと思います。「編み物の少子化を食い止めたい」という想いがあります。ゲームやスマホに依存してしまう現代の子どもたちにも、編み物の楽しさを広めたいです。

起業する方へメッセージをお願いします。

「一度きりの人生だから夢を叶える」今回の起業セミナーのテーマにも書いてあるように、一度きりの人生なので、自分のために自分が好きなことで素敵な夢を叶えてください。私も頑張りますので一緒に頑張りましょう。

(2023.11.1)
(令和5年度北九州市起業オープニングセミナーゲスト)